2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
先日の毎日新聞紙上で、学習院大学の井上寿一教授が奇異なことを述べておられました。欧州に見られる極右勢力の伸長について、これは、共産主義への反動だと言うのです。そして、日本は共産圏にはなかったので、極右勢力が台頭することはない、と。東ヨーロ…
「帝銀事件」の犯人は、毒物に精通し、薬品の取り扱いに慣れている、旧軍の関係者という見方で、捜査が進められていました。この観点から、陸軍中野学校、登戸研究所、731部隊の関係者を中心に捜査が進められます。捜査資料では、「元憲兵A」に疑惑が向…
「帝銀事件」で有罪となった平沢貞通は、限りなく黒に近い容疑者でした。しかし、いずれも状況証拠にすぎず、物的証拠を欠いています。公判では平沢は一貫して無罪を主張しているので、自白も、決め手になりません。自白のみに頼る裁判は、冤罪を多くもたら…
1「帝銀事件」は、戦後間もないころに発生した凶悪犯罪です。1948年(昭和23年)1月、閉店直後の帝国銀行支店に、男が来ます。男は、東京都防疫班の腕章をし、厚生省技官の名刺を差し出します。「近くの家で集団赤痢が発生した。GHQが行内を消毒…
何年か前に、ブックオフに行って、百田尚樹著「日本国紀」が6~7冊も書棚にあるのを見てびっくりしたことがあります。そんなに、売れているのです。大ベストセラーです。このブログの「戦争の証言」のところで、書いたのですが、歴史家には、真偽を見分け…
戦争の証言者が意図的に嘘をつくことがあります。「ミッドウェー海戦」(1942年6月)では、日本海軍は、空母4隻、重巡洋艦1隻、航空機約250機を失います。兵員、約3000人が戦死。この海戦での敗北によって、日本側は制空権と制海権を失い、以…
戦争を体験した元軍人から証言を聞いてきた人達がいます。一人は、昭和史の歴史家、保阪正康。もう一人は、戦史を専門にしている研究者。もう一人は、五木寛之です。三人が、共通して言っていたことがあります。なかなか本当のことを話してもらえない、とい…
カーティス・ルメイという米国軍人がいました。第二次世界大戦では、ヨーロッパにおける爆撃作戦に従事し、功績をあげています。その後、対日戦に転じ、中国・成都の基地から八幡製鉄所の爆撃に携わっています(八幡空襲、1944年6月)。これは、B29…
サイパン島上陸に当たり、米軍では当初、非戦闘員は保護するようにという指示が出ていたそうですが、戦いを進めるうちに、見方が変わっていきます。民間人でも、米軍に攻撃してくる者がいたり、軍人が民間人を装っていたりするので、軍人と非戦闘員という見…
家族社会学が専門の、京都産業大教授・落合恵美子さんは、高校の教科書の執筆もしているそうですが、2001年に文部科学省の検定を通った「倫理」の教科書に、次のように記述していました。「近代以前には、性的に自由な社会がかなり存在した。江戸時代ま…
沖縄戦について、アメリカ側で保管されていた、音声データを元にして作成された、NHKのドキュメンタリー番組がありました。従軍レポーターが、実況放送をしたり、兵士にインタビューしたものが、本国のラジオで放送されていたのです。この中で、ある兵士…
民主主義が正しく機能するためには、民意を反映する選挙制度だけではだめで、肝心の選挙民が正しい判断をして、投票することが求められます。そのためには、1.選挙民に正しい情報が届けられることと2.選挙民が正しい情報を選別する能力があること(情報…
死刑を執行する刑務官にとって、これほど重い仕事はないのではないでしょうか?死刑は、朝早く執行されるそうですが、大変な重労働をしたわけですから、 その日は、早く帰っていいと言われて、職場を出るのだそうです。でも、家族に悟られまいと、途中でパチ…
2023年末時点で、・すべての犯罪に対して廃止:112か国・通常犯罪のみ廃止 : 9か国・事実上廃止 : 23か国・存置 : 55か国となっています。日本のように、死刑制度を存置させている国は、27.6%ということになります。日本と同じアジア人…
保阪正康という人がいます。昭和史を専門とする歴史家です。「実証的に研究する」ことを信条にしておられ、数多くの歴史の証言者に直接インタビューしている方です。この保阪正康が東条英機の遺族にインタビューしています。遺族の方が、次のようなことを語…
民主主義がうまく機能するためには、1.民意を反映できる選挙制度が前提ですが、それだけでは機能しません。投票する選挙民が、2.的確な情報をもとに、3.正しく判断できることが必要です。2.的確な情報 には、過去の情報(教育、歴史)と現在の情報(…
実際は、薄氷の勝利だったとしても、国民は、そんなことは知りません。とにかく、日露戦争は、日本の勝利で終わりました。国民は、提灯行列をして浮かれました。東郷平八郎、乃木希典の軍神2名は、国民の熱狂的な歓喜の声で迎えられました。西洋の大国ロシ…
石破茂が首相に就任して迎えた、初めての総選挙が、2024年10月にありました。この時、石破自民党が、選挙公約の第一に掲げたのが、「ルールを守る」でした。私は、この言葉は、国民や石破茂が考えている以上に、重要だと思っています。石破首相がこの…
日露戦争は、1904年に始まり、1905年に日本の勝利で終わりました。明治維新から、わずか37年で、西洋の大国ロシアを破ったのです。「富国強兵」を実現した、快進撃でした。幕末から明治にかけての日本人の偉業には、驚嘆すべきものが多く見られま…
以前、陸上自衛隊の「自衛隊旗」を見たとき、一応、旭日旗なのですが、正方形に近く、旧日本軍の軍旗とは、まったく趣を異にしていました。見慣れた旗とは違っていましたが、旧軍とは、一線を画す意図が感じられ、納得していました。ところが、数年以上経っ…
1970年には、世間を騒がせた二つの重大事件がありました。「三島事件」と「よど号乗っ取り事件」です。三島事件:世界的に著名な作家、三島由紀夫が、自身が創設した私設軍隊「楯の会」のの会員4人とともに、自衛隊市ヶ谷駐屯地で起こした事件。東部方…
「大川原化工機」の冤罪事件で、グッド・ニュースが新聞で報じられました。二審審判決(東京高裁)が、違法捜査を認定し、都と国に、約1億6600万円の賠償を命じていましたが、都と国は、上告を断念する方針だそうです。これまで、冤罪事件のたびに、何…
もうだいぶ前、2010年ごろに、フランス人のセルジュ・ラトゥーシュという人が書いた、「脱成長」についての本を読んだことがあります。何か理論的な根拠のようなものがあるのかと、読んでみたのですが、そういうものは、何も得られませんでした。ただ、…
アメリカ人は、国旗が好きですね。アメリカからの映像には、よく国旗が出ています。日本人から見ると、特異な気がしました。それが、一般の人が持つ印象だと思います。そうした、一般的な印象を踏まえて、高校の社会科の先生が、次のような説明をしていまし…
パラダイムシフト(paradigm shift)という言葉を聞いたことがありますか? 辞書によると、 「思考や概念、規範や価値観が、枠組みごと移り変わること」「ものの見方・考え方・方法論などを規定してきた概念的な枠組の根本的変化」「ものの見方を根本的に規…
私は、世論調査で言うところの「支持政党なし」グループです。これは、最大のグループです。「自民党支持」グループよりも大きいです。「支持政党なし」ということは、自分と100%、意見が一致する党がないということです。様々な問題・課題があり、多様…
❝What's your name?❞と聞かれたら、 ❝My name is Taro Yamada.❞ と答えるのが、一般的なパターンですね。 ところが、今の中学の教科書は、そうなっていません。❝My name is Yamada Taro.❞ というようになっています。文部省の教科書検定の方針のようです。こ…
学術会議を特殊法人化する法案の審議を報じていた新聞の記事(6月1日毎日新聞朝刊)に、とても看過できない数行がありました。<引用>坂井学・内閣府特命担当相は 「特定のイデオロギーや党派的主張を繰り返す会員は解任できる」と答弁した。というもので…
選択的夫婦別姓の法案を野党の3党が、それぞれ提出していますが、どれもしっくり来ません。立憲民主党の案は、「子の姓は婚姻時に決める」、国民民主党の案は、「子の姓は戸籍の筆頭者と同一にする」となっているそうです。いずれも、子の姓は同一でなけれ…
選択的夫婦別姓の法案が、5月30日に衆議院の法務委員会で審議入りしました。衆議院で別姓法案を審議するのは、何と1997年以来28年ぶりだそうです。28年間も国会はサボっていたということです。1996年に法務省の法制審議会が、選択的夫婦別姓…