2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
先日、富士市であった、「ジョーが私たちに託した想い」という題の講演を聞きました。講師の片岡輝美さんは、「会津放射能情報センター」の代表をされており、講演の前半40分は、写真家、ジョー・オダネルの話でしたが、後半40分は、福島第一原発事故の…
「泰緬(たいめん)鉄道」というと、私たちの年代の人は、映画「戦場にかける橋」、その主題歌「クワイ河マーチ」を連想する方も多いと思います。そして、イギリス軍捕虜を過酷に働かせたということぐらいは知っています。が、それ以上のことは知りませんで…
福島第一原発でたまった放射能汚染水は、浄化され、「処理水」として、海に放出されています。放出を始めて、8月24日で2年になるそうです。浄化、放出は順調に進んでおり、これまでに放出した処理水は、10万トンを超えています。原発近くの海域でのト…
1945年8月15日に終戦。そのわずか2日後、17日に発足した東久邇宮内閣は、同日の初閣議で、占領軍に対する「慰安所」を全国に整備する計画を議論しています。何と早い対応でしょうか。警視総監・坂信弥(のぶよし)は、国務大臣・近衛文麿から「日…
今年は、戦後80年ということで、新聞はいろんな企画をしています。その一つとして、毎日新聞は、「戦後80年 わが人生」という特集記事を連載しています。これは、終戦の年(1945年)に生まれた人を一人ずつ取り上げています。8月21日の夕刊は、ノ…
前にこのブログで、「優先順位付連記投票制」を推奨しましたが、それは、定数1のケースで論じておりました。定数1というと、地方自治体の首長選挙や、衆議院の小選挙区、参議院の1人区の選挙区などの選挙になります。ですが、本来の「優先順位付連記投票…
ジョー・オダネルのような良心を持ったアメリカ人がいたことは、私たちにとっても救いですね。かつては、アメリカの世論の圧倒的多数は、「原爆投下は正しかった」というものでした。原爆の投下が、日本の敗戦を早め、多くのアメリカ人の命を救った、という…
忌まわしい原爆の想い出とともに、私的カメラで撮った写真が封印されたトランクが、二度と開けられることがなかったら、私たちは、あの「焼き場に立つ少年」の写真を見ることはなかったでしょう。でも、転機が、ジョー・オダネルに訪れます。彼は、あるカト…
表題の写真は、多くの方が見ていると思います。ローマ教皇も見ておられました。でも、この写真を撮ったカメラマン、ジョー・オダネルのことは、知りませんでした。先日、富士市であった、写真展と講演で初めて知りました。ジョー・オダネルは、占領軍カメラ…
問 天皇陛下は憲法についてどう考えておかれるのですか。 答 僕は天皇陛下は実に偉い人だと今もしみじみと思っている。マッカーサーの草案を持って天皇の御意見を伺いに行った時、実は陛下に反対されたらどうしようかと内心不安でならなかった。僕は元帥と会…
元帥が躊躇した大きな理由は、アメリカの戦略に対する将来の考慮と、共産主義者に対する影響の二点であった。それについて僕は言った。 日米親善は必ずしも軍事一体化ではない。日本がアメリカの尖兵となることが果たしてアメリカのためであろうか。原子爆弾…
この情勢の中で、天皇の人間化と戦争放棄を同時に提案することを僕は考えた訳である。 豪州その他の国々は日本の再軍備を恐れるのであって、天皇制そのものを問題にしている訳ではない。故に戦争が放棄された上で、単に名目的に天皇が存続するだけなら、戦争…
僕は第九条を堅持することが日本の安全のためにも必要だと思う。勿論軍隊を持たないと言っても警察は別である。警察のない社会は考えられない。殊に世界の一員として将来世界警察への分担負担は当然負わなければならない。しかし強大な武力と対抗する陸海空…
しかしそのひらめきは僕の頭の中でとまらなかった。どう考えてみても、これは誰かがやらなければならないことである。恐らくあのとき僕を決心させたものは僕の一生のさまざまな体験ではなかったかと思う。何のために戦争に反対し、何のために命を賭けて平和…
原子爆弾が登場した以上、次の戦争が何を意味するか、各国とも分るから、軍縮交渉は行われるだろう。だが交渉の行われている合間にも各国はその兵器の増強に狂奔するだろう。むしろ軍縮交渉は合法的スパイ活動の場面として利用される程である。不信と猜疑が…
問 それは誠に結構な理想ですが、そのような大問題は大国同志が国際的に話し合って決めることで、日本のような敗戦国がそんな偉そうなことを言ってみたところでどうにもならぬのではないですか。 答 そこだよ、君。負けた国が負けたからそういうことを言うと…
問 しかし日本だけがやめても仕様がないのではありませんか。 答 そうだ。世界中がやめなければ,ほんとうの平和は実現できない。しかし実際問題として世界中が武器を持たないという真空状態を考えることはできない。 それについては僕の考えを少し話さなけ…
以下に、「平野文書」の全文(1)~(9)を連載で転載します。(インターネット上の『みんなの知識 ちょっと便利帳』より) 昭和三十九年二月幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について―平野三郎氏記―憲法調査会事務局 私が幣原先生から憲…
次に憲法9条の起源を見てみます。マッカーサーが松本委員会の検討作業を見限って、ホイットニー民政局長に草案の作成を命じた時に提示したのがマッカーサー三原則(マッカーサー・ノート)です。三原則とは、(1)天皇制の維持、(2)戦争放棄、(3)封…
枢密院の議決(美濃部のみ反対)を経て、憲法案は国会へ回され審議されます。幣原内閣は総辞職し、吉田内閣に変わっています。1946年4月10日、女性も選挙権を得た史上初の民主的な総選挙が実施され、5月16日、第90回帝国議会が召集されます。こ…
「松本委員会」では、民主的な憲法草案を提出することはできませんでした。この当時、政党レベルで民主的な憲法草案を作成することができたのは、日本共産党ぐらいしかありませんでした。共産党は国民主権の憲法案を作成しています。社会党の憲法案では、主…
「松本試案」はなぜGHQから拒絶されたのでしょうか? この試案は、「天皇主権」であり、「国民主権」「主権在民」という民主的憲法の条件が満たされていなかったのです。1945年12月8日、衆議院予算委員会で、松本は憲法改正を検討する上での基本方…
1945年7月26日、日本への降伏要求の最終宣言としてポツダム宣言が発せられました。日本国政府(鈴木貫太郎内閣)は、8月14日に、天皇の御聖断を仰ぎ、ポツダム宣言の受諾を最終的に決定し、同日連合国側に伝えました。8月15日、全国民に対し、…
九条の解釈など憲法問題を論じる以前の話として、いわゆる「押しつけ憲法」論をどう捉えるかということが、極めて重要な立ち位置になる、と思います。右翼や保守層の間に、この「押しつけ憲法」論は蔓延しています。私は、数年前に、この論に対する反証の小…
息子の大学の憲法の教科書を見たら、日本国憲法の三原則について、①国民主権(主権在民)②基本的人権の尊重③平和主義となっていました。私はこれを見て、「憲法学の堕落だ」と思いました。私たちの時代、高校入試で、「日本国憲法の三原則を書け」という問題…
あらためて、憲法九条の条文を掲載します。第九条 <第一項>日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。<第二項>前項の…
「核燃料サイクル政策」というのがあります。使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを回収し、ウランと混ぜて混合酸化物(MOX)燃料に加工し、再び原発で燃やすというものです。これには、二系統のサイクルが考えられていました。一つは、「高速増殖炉…
先日の新聞に、看過できない記事が出ていました。2023年の気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)での、「世界の原発の発電容量を50年までに20年比で3倍にする」との宣言に、これまで日米など31か国が賛同したそうです。世界の原発…
原子力発電所で、冷却に使われた海水は取水時よりも約7°C程度上昇して海に戻され、温排水と呼ばれます。日本の原子力発電所の温排水の総量は年間1000億トンに達します。日本の全河川の総流量は、年間約4000億トンで、原発の温排水は、日本のすべて…
「九条の会」というのがあります。発起人に名を連ねているのが、そうそうたる方々で、一目置かねばならない存在です。が、その人達の語ることが、私の疑問を解決してくれることは、ありませんでした。疑問とは、九条と自衛隊の矛盾のことです。とにかく、九…