一般的に、民主主義は、過半数で決するのが普通。
さらに、重要な案件は、三分の二で決することもあります。
多数意見に従うということで、納得感が出ます。
しかし、日本の現状は25%民主主義になっています。
先の自民党総裁選挙で言うと、一回目最多得票だった高市早苗(得票率25%)が、
そのまま総裁に選出されるような選挙制度が採用されています。
比較一位の候補者がそのまま勝利者となる制度です。
いくら比較一位と言っても、法定得票数というのがあって、
これを超える候補者がいない場合は、選挙をやりなおすことになっています。
これが、首長選挙(県知事や市長)の場合、率で言うと25%です。
75%の人が、「あの市長はダメだ」と思っていても、
25%の得票率を得た人が一位であれば、当選できるということです。
これって民主主義ですか?
また、安倍さんの岩盤支持層が25%いると言われていましたが、
自民党内では主流派であり、弱小派閥の出身で、傍流である石破首相としては、
主流派の意向を無視することはできないようです。
「選択的夫婦別姓」などは、世論調査では賛成多数なのですが、
25%の岩盤支持層のご意向のために、30年も進んでいません。
多数意見よりも、25%の意見が政治を左右しています。
これが、閉塞感をもたらしています。
「選挙に行っても政治は変わらない」といった、あきらめムードを
生んでいます。
選挙制度を変えることで、
政治を国民の手に取り戻すことは可能だと思います。