「はやぶさ2」の成功の時の記者会見で、
「これは何の役に立つのですか?」
と質問した記者がいました。
何か経済的な価値があるのかを
聞こうとしたのだと思います。
学問的な真理の探究は、
経済的な価値とは無関係です。
「昔、軍隊。今、経済」
という感じがします。
あらゆる場面において、
単一の価値観による支配が見られます。
「国家総動員体制」下では、国防が第一でした。
今は、「経済」がこれに取って代わっています。
何にでも、「経済効果」が期待されます。
GDPが上がれば、
経済成長率が上がれば、
それはいいことなのでしょうか?
経済発展=「善」と言えるのでしょうか?
科学の発展も同じです。
科学の発展=「善」とは
必ずしも言えません。
科学の発展=「悪」
ということもありますね。
戦後、化学の発展により、プラスチックが発明され、
便利な材料を手に入れることができました。
生活のあらゆる場面で使われています。
でも、
深海の底は、マイクロプラスチックのスープになっています。
現状のペースで海洋プラスチックごみが増え続ければ、
2050年までに、海の中のプラスチックごみの重量は
魚の重量を上回るという予測もあります。
水道水やペットボトルの飲料水にも、
マイクロプラスチックは、含まれています。
人間の体内にもマイクロプラスチックは、
入り込んでいます。
血管内にも脳にも検出されています。
脳内のプラスチックは、プラスチックの
スプーン1本分の重量だという記事を
読んだことがあります。
現時点では、まだプラスチックを制御できていません。
生産をストップすることも、
流出をストップすることも、
海洋プラスチックを回収することも、
できていないので、現時点で判断するなら、
プラスチックの発明は
「悪」だったということになります。
核兵器についての判断はどうでしょう。
核兵器に戦争抑止の効能はあるのでしょうか?
ロシアは、核の脅しを使って、
ウクライナに侵攻することができまでした。
核には、戦争を抑止する効果はありませんでした。
核兵器を開発する恐れがあるからと言って、
イスラエルはイランを攻撃しています。
人類が核兵器を手にしていなかったら、
こういうことも起こらなかったのです。
核兵器の発明は、どう見ても「悪」ですね。
原子力発電については、別の記事で書いたので、ここでは言いません。
フロンガスは、冷媒として開発され、
科学的に安定で、燃えにくく、人体にも無害ということで、
冷蔵庫、エアコンで広く使用されました。
ところが、オゾン層を破壊することがわかり、
今では規制されています。
有機水銀も、農薬などで使用されていましたが、
水俣病など有毒性が発覚し、
今では、農薬としては、使用されていません。
子供の頃、切り傷・擦り傷などに、
「赤チン」(マーキュロクロム液)は定番でしたが、
現在日本では製造されていない様です。
これも、有機水銀の一種だそうです。
有機フッ素化合物(PFAS)は、
フライパンのコーティングや、泡消火剤など
広い用途で使われてきましたが、
環境中で分解されにくく、
長期間残留するため、
環境汚染や健康への影響が問題視され、
一部のPFASは、製造・輸入が禁止されています。
場面