「優先順位付連記投票制」については、
「わかりにくい」と一般的に言われるので、
トランプを使ったカードゲームを例に
説明したいと思います。
このゲームの参加者は、11名(有権者)です。
11名が全員、トランプを1セット持ちます。
ババを除いて、52枚持っています。
これが、立候補者です。
立候補者は、52人になります。
(東京都知事選のように多いです)
全員が、自分の持ち札から好みの1枚を選び、
自分の前に置きます。
(これが投票です)
11枚のカードの中で、
一番たくさん投票されたカードに
着目します。
もし、「クローバーの7」が一番多くて、
3枚だったら、
この時点で、「クローバーの7」が当選者になる。
というのが、現在の日本の小選挙区や首長選挙のやり方です。
この方式だと、ゲームに参加した11人の内、
3名は、結果に満足しますが、8名には不満が残ります。
有権者の27%からしか、支持されていないのに、
「クローバーの7」が、
この選挙区の代表ということになります。
次に「優先順位付連記投票制」のやり方を説明します。
ゲームの参加者は、手持ちカードの中から、
5枚を選び、好みの順に重ねて、自分の前に置きます。
一番の好みが一番上です。
ここで、11人全員が提示した一番上のカードを見比べて、
過半数(6枚以上)のカードがあるかを見ます。
過半数のカードがあれば、その時点で
そのカードが当選です。ない場合は、
一番投票数の少ないカードを落選とします。
落選したカードは捨てます。
そうすると、落選したカードを捨てたところでは、
2番目のカードが一番上になります。
ここで再び、11人全員が提示した一番上のカードを見比べて、
過半数(6枚以上)のカードがあるかを見ます。
過半数のカードがあれば、そのカードが当選です。
ない場合は、
一番投票数の少ないカードを落選とします。
落選したカードは捨てます。
そうすると、落選したカードを捨てたところでは、
その下のカードが一番上になります。
そして再度、11人全員が提示した一番上のカードを見比べて、
過半数(6枚以上)のカードがあるかを見ます。
こうして、過半数の勝者が出るまで、繰り返していきます。
この方式だと、仮に自分が一番推していた人が、
落選しても、2番手、3番手の候補者で、
勝負できます。
最終的な選挙結果には、過半数の人の
意見が取り込まれ、
不満(死票)が少なくなります。
この方式は、近年アメリカでも、
採用する地域が増えているそうです。
2022年12月現在で、
アラスカ州、メイン州など、
約60もの区域で採用されているそうです。