ウクライナの戦争と日本(1)

ウクライナの都市が
ロシア軍によって、
無差別爆撃される様子を見て、

先の大戦で、空襲を受けたことを
思い出した人もいたと思います。

沖縄での艦砲射撃の恐怖が
よみがえったという人も
いました。

ロシア兵による、
住民への略奪・殺人・レイプは、

大戦末期に、ソ連が、満州に侵攻した時の
ソ連兵の行状を思い起こさせます。

いずれも、日本人は、
ウクライナ人が今、経験していることを、
かつての自分たちの経験と重ね合わせて見ています。

国民の目線でみると、そうなります。

でも、国民目線ではなく、
国レベルで考えると、別の見方に
なると思います。

ウクライナ側に立った追体験ではなく、
ロシア側に立った追体験になるのです。

ロシアがウクライナでやっていることは、
日本が、かつてやったことと、同じです。

1.ウソをついて戦争を始め、
2.架空のロマンを語り、
3.住民を略奪・虐殺・レイプし、
4.無差別爆撃をし、
5.自軍兵士の命を軽視し、
6.捕虜を拷問・虐殺する、

という点で、ロシアの戦争のやり方は、
かつての日本軍を想起させます。

<1.ウソをついて戦争を始め、>

プーチンは、ウクライナナチスによって
支配されていると、根も葉もないことを
言っています。

日本が「アジア・太平洋戦争」(「15年戦争」)に入る
きっかけは、関東軍が独断で起こした軍事行動でした。

張作霖爆殺事件(1928年)は、関東軍が首謀者でしたが、
関東軍は国民党のゲリラの仕業と、発表しました。

満州事変(1931年)の端緒となった、
柳条湖事件で、南満州鉄道線路を爆破したのは、
関東軍でしたが、

関東軍は、これを張学良の東北軍による、
破壊工作と発表しました。

そして、これを口実に軍事行動をおこし、
日本政府、天皇参謀本部の意向を無視して、
戦線を拡大し、満州全土を占領します。

<2.架空のロマンを語り、>

プーチンは、「大ロシア主義」を語り、
もともとウクライナなどという国はないのだと、
言っています。

湾岸戦争」の時に、サダム・フセインは、
クウェートなどという国はないのだ。
あれは、イラクの1県だ」

と言っていたのと似ています。

戦時中日本は、「大東亜共栄圏」という構想を打ち出しました。
欧米の植民地支配からアジアを解放する、というものです。

しかし、いずれも、
それはとってつけたようなもので、
壮大なロマンがあって戦争を始めたのではありません。

ロシアの場合も、日本の場合も、
戦争を始めたのは純粋に、
軍事的な理由からだと思います。