ウクライナの戦争と日本(2)

ロシアは、自国に隣接した国にまで、
NATOが迫ってくるのを阻止したかった、
ということだと思います。

かつて、「満蒙は日本の生命線」ということが言われたように、
プーチンにとっては、ウクライナが生命線と
思っていたのではないでしょうか。

2022年2月から、ウクライナ侵攻が始まりましたが、
それ以前、2014年3月に、
ロシアはクリミア半島を併合しました。

以来ずっと、ロシアとウクライナは、
戦争をしています。

2022年2月は、2014年3月からの
延長線上にあります。

クリミア半島には、ロシアの黒海艦隊が駐留する、
セヴァストポリ海軍基地があります。

ソ連の崩壊後、ロシア・ウクライナ間の協定により、
2017年まで、ロシア海軍セヴァストポリ
駐留することが認められていました。

ところが、2014年2月、
ウクライナにおける政変で、
親露派のヤヌコーヴィチ政権が崩壊してしまいます。

ウクライナの混乱の中、
プーチンはクリミアに軍を派遣し、

3月2日までに、ロシア軍は、
クリミアを完全支配下に置き、
一挙に併合してしまいます。

ウクライナに親西側の政権ができ、
NATOに加入されてはたまりません。

セヴァストポリ海軍基地を、
継続して、安定的に使用するためには、

クリミア半島を併合するしか
なかったのかもしれません。

つまり、ロシアの対ウクライナの軍事行動は、
純粋に軍事的な動機に基づくものです。

2022年のウクライナへの侵攻時、
プーチンは、これを
「特別軍事作戦」と呼び、

戦争という言葉は、使いませんでした。

日本軍の南方進出の最大の
ターゲットは、インドネシアの石油でした。

日本には、インドネシア
オランダの植民地支配から解放し、
独立させるという構想はありませんでした。

オランダに代わって、日本が支配し、
石油を確保するのが目的だったからです。

1941年8月、アメリカは、
対日石油輸出を全面禁止しました。
(日本の南部仏印進駐への報復)

これは、日本経済に大打撃でしたが、
軍にとってもそうだったと思います。

船舶も航空機も石油で動くので、
燃料を止められた軍は、ジリ貧になります。

時間が経つほど、戦闘能力は低下します。
時間が経つほど、対米戦力格差は大きくなります。

対米参戦するなら、早い方がいいということになります。
こうした思考も、対米開戦を推し進めたのでは
ないかと思われます。

つまり、日本が始めた戦争も、
軍事的な理由が大きかったのではないか
と思います。

国防が大事だとし、
「満蒙は日本の生命線だ」として、
満州を占領しましたが、

この軍部の指導が、
結局は、日本を亡ぼしました。