もともと資本主義には
歴史上様々な問題がありました。
児童労働、労働者の搾取、植民地支配、帝国主義戦争、
環境破壊、貧困問題、格差の拡大、等々。
これに対処する、アンチテーゼとして、
社会主義(広い意味での社会主義)
が出てきました。
20世紀、
社会主義というのは、
ひとつのトレンドでした。
インドやビルマも自分たちの行き方を、
「社会主義」と言っていた時期があります。
ナチスだって、
「国家社会主義ドイツ労働者党」
と言っていました。
そうした中の、一つが、
「(狭い意味の)社会主義」です。
生産手段の私的所有制を廃止して、
社会的に共有する社会を目指すもので、
(狭い意味の)社会主義、共産主義、マルクス主義です。
そして、ロシアで起こった、
最初の社会主義革命を主導したのが、
レーニンが率いたボリシェヴィキでした。
この社会主義は、
マルクス・レーニン主義
と呼ばれるようになります。
なお、日本におけるマルクス主義には、
二大潮流がありました。
講座派と労農派と呼ばれるもので、
何でも、明治維新の評価についての
意見の対立があったそうです。
そして、
講座派を引き継いでいるのが、
日本共産党です。
労農派を引き継いでいたのが、
日本社会党内の最大派閥であった
社会主義協会です。
ソ連・東欧圏の崩壊の影響で、
日本の左翼勢力も没落していますが、
この社会主義協会も消滅しています。
日本社会党は、
(広い意味での)社会主義の党だったので、
社会民主主義的な考え方の人もいれば
(狭い意味での)社会主義
を目指す人もいました。
そして、運動員として、
主力になっていたのは、
最大派閥・社会主義協会系の人々でした。
したがって、社会主義協会の消滅は、
社会党(現在社民党)の衰退に直結しました。
また、村山富市が、自民党の上に乗っかって首相になり、
いきなり、自衛隊・日米安保を容認したので、
従来からの同党の支持者も離れたと思います。
現在、社民党は党の存続があやぶまれる状況
が続いています。
話を元に戻して、
「壮大な社会主義の実験は失敗であった」
と私が言ったのは、
上記の「(狭い意味の)社会主義」のことです。
これに対して、
「(広い意味の)社会主義」から、
「(狭い意味の)社会主義」を排除したものは、
社会民主主義と呼ばれています。
社会民主主義は、生産手段の社会的共有を目指す、
革命を否定しています。
革命ではなく、
議会を通じての
漸進的な社会変革を目指しています。
イギリスの労働党、フランスの社会党、
ドイツの社会民主党などは、
いずれも、社会民主主義政党で、
政権与党の経験があります。