弁証法とは、物の対立・矛盾を通して、
その統一により
一層高い境地に進む考え方だそうです。
「正」に対して、その否定である「反」
(アンチテーゼ)があり、
それらを止揚(アウフヘーベン)して
得られる更なる高い立場が
「合」です。
この言い方を使うなら、
資本主義が「正」だとすると、
ソ連・東欧圏を支配した、
(狭い意味の)社会主義は、
「反」(アンチテーゼ)です。
ソ連・東欧圏の崩壊を契機に、
アウフヘーベンして得られる
「合」は、
新自由主義的な、
自由放任主義への昔帰りではなく、
社会民主主義的な方向だと、私は考えます。
アメリカ型資本主義は、
資本主義の失敗例だと思います。
経済成長率だけを重視する、
新自由主義の下で、
社会が完全に病んでいます。
これに対して、北欧は、
様々な指標で
高いランク付けがされています。
「世界幸福度報告」(World Happiness Report)
というのがあります。
国際連合の
持続可能開発ソリューションネットワーク
が発効する、幸福度調査のレポートです。
2019年のランキング:
1位 フィンランド
2位 デンマーク
3位 ノルウェー
4位 アイスランド
5位 オランダ
6位 スイス
7位 スウェーデン
と、北欧が上位を占めています。
これは、150以上の国や地域を
対象にした調査です。
アメリカは、19位
日本は、58位
です。
ジェンダー・ギャップ指数
(Gemder Gap Index,GGI)
というのがあります。
非営利財団の世界経済フォーラムが
公表しています。
2023年のランキング:
1位 アイスランド
2位 ノルウェー
3位 フィンランド
4位 ニュージーランド
5位 スウェーデン
6位 ドイツ
7位 ニカラグア
これも、北欧が上位を独占しています。
146か国について順位付けがされています。
アメリカは、43位
日本は、125位
です。
「民主主義指数」(Democracy Index)
というのがあります。
イギリスの
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)研究所
によって発表されている指数です。
167の国・地域を対象に評価しています。
2024年のランキング:
1位 ノルウェー
2位 ニュージーランド
3位 スウェーデン
4位 アイスランド
5位 スイス
6位 フィンランド
7位 デンマーク
日本は、16位
アメリカは、28位
です。
北欧は、高福祉高負担の福祉国家です。
税金も高いけど、国民はいやがっていません。
それだけ、政府を信頼しているからです。
小さな政府を標榜する新自由主義とは
正反対の大きな政府です。
北欧諸国には、
社会民主主義の伝統があります。