「核燃料サイクル政策」
というのがあります。
使用済み核燃料を再処理して
プルトニウムを回収し、
ウランと混ぜて
混合酸化物(MOX)燃料に加工し、
再び原発で燃やすというものです。
これには、
二系統のサイクルが
考えられていました。
一つは、
「高速増殖炉」を使って
発電しながら、
消費した以上のプルトニウムを
生み出すというものです。
しかし、その原型炉「もんじゅ」が
95年にナトリウム漏れ事故を起こすなど
トラブル続きで、
とうとう2016年に廃炉が決定し、
「高速増殖炉」については、
国は断念したと言えます。
もう一つのサイクルは、
通常の原発(軽水炉)で、
MOX燃料を燃やすもので、
これは、
「プルサーマル発電」と
呼ばれています。
しかし、これはプルトニウムの
大量消費には向かず、
対応できる原発も現在4基しかないそうです。
MOX燃料を作るには、
「再処理工場」と「MOX燃料工場」での
処理・加工を経なければいけません。
その「再処理工場」(青森県六ケ所)も、
トラブル続きで、当初1997年の完成予定が、
27回も延期されています。
23年末時点で、日本が保有する
プルトニウムは、44.5トン。
核爆弾6000発分だそうです。
これはこれで、
「核拡散防止条約」上も問題です。
仮に「六ケ所再処理工場」が稼働すれば、
年間6.6トンのプルトニウムが
回収されますが、
「プルサーマル発電」で消費できるのは、
0.7トン/年に過ぎません。
消費しきれない、プルトニウムを
さらに積む増しすることになり、
「核燃料サイクル政策」は、
事実上破綻しています。
にもかかわらず、政府は
その看板を降ろしていません。
降ろせないのです。
再処理しないとなると、
使用済み核燃料が行き場を失い、
原発内で満杯となり、
原発の稼働自体をストップ
せざるを得なくなるからです。
これまでに、何十兆円も無駄遣いし、
これは、すべて国民(税金)
消費者(電気料金)の負担です。
原発は、
①金がかかり、
②安全でもなく、
③手に負えない代物(放射性廃棄物)を生み出す
そういうシステムなのです。