9条と自衛隊の矛盾を解決するには(3)

<A案> 9条2項を削除する
のメリット、デメリットを考察します。

メリットとしては、
2項が禁じる、「陸海空軍その他の戦力」そのものである
自衛隊と、9条2項の矛盾が解決され、

法秩序を回復できることです。

脱法行為まがいの「解釈改憲」を続ける政府を
まっとうな道に連れ戻し、

法治主義、法の支配という民主主義の
基本を守らせることができる。

違憲立法審査権の行使から、逃げまくっている、
裁判所にやるべき仕事をやらせ、
司法の危機を解消させる。

一言でいうと、民主主義の回復です。

次に、デメリットです。

まず、対外的に、周辺のアジア諸国に脅威を
与えないかという、懸念ですが、
これはなさそうです。

フィリピンなどは、中国の脅威を前に、
日本の軍事的増強は、むしろ歓迎される傾向です。

一番懸念されるのは、
軍拡に歯止めがかからなくなるのでは、
ということだと思います。

ただ、現状、9条2項がある中で、
どれだけ、軍拡に歯止めが
かかっているのでしょうか?

2023年2月、岸田首相は、
射程1600キロメートル以上の
米国製巡航ミサイル「トマホーク」を

400発購入する計画を
明らかにしました。

<長射程ミサイルの主な導入計画>
()内は想定する発射拠点

▼2026年度

・米国製トマホーク(艦艇)
・「12式地対艦誘導弾」能力向上型(地上)
・「島しょ防衛用高速滑空弾」(地上)

▼2028年度

・「12式」能力向上型(艦艇)

▼2030年代

・「12式」能力向上型(航空機)
極超音速誘導弾(地上、潜水艦)
・高速滑空弾能力向上型(地上)

2022年末に、政府は、
国家安全保障戦略など、
安保関連3文書を決定し、

「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有
打ち出しています。

政府は、「反撃能力」について、
日本が直接攻撃を受けた事態だけでなく、

日本と密接な関係にある他国への
武力攻撃事態についても、

集団的自衛権」で反撃できると
解説しています。

これ以上、何を歯止めするというのでしょうか?
9条2項があっても、
何の歯止めにもなっていないのではないでしょうか?