アベノミクスの失敗(2)

(1)の経済成長率の横にインフレ率を記載しました。

<日本の経済成長率/インフレ率の推移>
       成長率   インフレ率 
2011年  0.02  ▲0.28  野田首相
2012年  1.38  ▲0.05  安倍首相
2013年  2.01   0.33        黒田日銀総裁
2014年  0.30   2.76
2015年  1.56   0.80
2016年  0.75  ▲0.12
2017年  1.68   0.49
2018年  0.64   0.99
2019年 ▲0.40   0.47
2020年 ▲4.17  ▲0.03  菅首相
2021年  2.70  ▲0.24  岸田首相
2022年  0.96   2.50
2023年  1.25   3.27        植田日銀総裁
2024年  0.10   2.23  石破首相

黒田さんは、2013年~2023年の間
日銀総裁を務めましたが、
この間でインフレ率が2%を超えてるのは、3回だけです。

インフレをターゲットに、金融緩和したわけですが、
2013年~2023年のインフレ率は
平均で、1.02%でした。

異次元緩和で、2%のインフレを達成するという目標は、
達成できませんでした。

また、この期間で経済成長率がもっとも高かったのは、
2013年の2.01%でした。(2021年は、前年マイナスの反動)

この年は黒田総裁が就任した年なので、
黒田さんの施策が反映したとも言えません。

安倍さんは2012年の暮れに総理として
返り咲き、アベノミクスをやってきたのですが、
結局1年目の2013年が成長率は一番高かったのです。

アベノミクスの効果は、何もなかったのです。

大規模金融緩和は、目標としたインフレ率も達成できず、
経済成長にも寄与していません。

安倍さんは、アベノミクスで何%の経済成長を
目指したのでしょうか。

そういう数値目標を出すと、それが達成できないと、
失敗だったと非難されるので、
そういう数値目標は出していません。

でも、インフレターゲットが2%だったということは、
2%以上の経済成長を目指していたことは、確かです。

安倍さんや菅さんは、「上げ潮派」とも言われました。

税率を上げなくても、経済成長があれば、
税収が増え、財務状況も改善されるという
考えです。

経済成長が頼みなので、
税率を引き上げることには消極的、
支出を抑えることもありませんでした。

高度経済成長期の夢をもう一度とでも
考えていたのでしょうか?

とにかく、財務状況が改善されるほどの
経済成長・税収増はなく、国の借金はどんどん増えました。
財政出動は、国の借金を増やしただけです。

アベノミクスでは、金融緩和と法人税減税で、
設備投資が増え、経済成長・給与増がもたらされ、消費が拡大し、
経済の好循環につながるということを期待していました。

でも、それはうまくいきませんでした。

アベノミクスは、失敗だったのです。
そして、それを安倍さんや麻生さんは、十分に自覚していました。