アベノミクスの失敗(3)

アベノミクスでは、金融緩和と法人税減税で、
設備投資が増え、経済成長・給与増がもたらされ、
経済の好循環につながるという論理でした。

しかし、それがうまくいきませんでした。
自分たちの思惑通りに物事が進まなかったことに、
安倍さん、麻生さんが反応しています。

麻生さんは、金融緩和と法人税減税をしても
企業の設備投資が増えないことに対して、
「企業は、そんなに貪欲ではいけない」と苦言を呈していました。

企業はどん欲だから、設備投資をしないで、
内部留保をため込んでいるのではありません。

需要がないからです。

需要があれば、企業は、抜け目なく、
ビジネスチャンスに投資するものです。

金融緩和と法人税減税をすれば、
設備投資が増えると
単純に考える方がおかしいのです。

需要があって、企業にお金がないのなら、
上記の方策は有効かも知れませんが、
今、企業はたんとお金を持っているのです。

このころ、この状況を表す風刺漫画を考えていました。

おなかに、たんまり札束をため込んだ
ペキンダックに、安倍さんと麻生さんの顔をした
飼育員が、口から札束を無理やり食べさせようとしています。

そして、それでも卵(設備投資)を生まないので、
なぜかなと、二人腕組みして考え込んでいる絵です。

安倍さんの反応は、もっと直接的でした。

日本経団連に乗り込んで、
賃上げを要請したのです。

経済の好循環がもたらされず、
サラリーマンの給与が上がらないので、
直談判に及んだのです。

総理大臣が、日本経団連
賃上げを要求するとは、
前代未聞のことでした。

賃上げ要求は、本来
労働組合の仕事です。

総理大臣にそんなことをさせて
連合は恥ずかしくないのか?
というところですね。

日本の労働組合は、
アメリカや欧州に比べて弱いという
印象があります。

アメリカが産業別、
イギリスは職能別の労働組合というのは、
教科書で学びました。

日本は、会社単位の組合です。
発想は経営者と近くなります。

とても物わかりの良い労働組合で、
無茶な要求はしません。

とても自制された
賃上げ要求になっている気がします。

こうした傾向によって、
日本の労働分配率は低く抑えられている様です。 

これが日本経済の足腰を
弱くしているのです。