安倍政権の時に考えた風刺漫画があります。
孫悟空が、筋斗雲に乗って
世界の果てまで飛んで行ったつもりが、
お釈迦様の手のひらの上であったという
西遊記の話をパロディーにしたものです。
安倍さんの顔をした孫悟空が
筋斗雲に乗って世界の果てに到達します。
しかし、それはお釈迦様の手のひらの上でした。
そして上を見上げて顔を見ると
それはマルクスの顔でした。
そして天空の雲に浮かぶその巨大な
石のお釈迦様像の足元が崩れ始めている。
そんな漫画です。
解説します。
経済第一主義、経済成長第一主義を唱える
安倍さんの理論・考え方とは、
まさに、マルクスの唯物史観です。
これは、安倍さんが唯物史観を持っていた
ということではありません。
安倍さんのやっていることが、
唯物史観で簡単に説明できるということです。
下部構造が上部構造を支配しているのです。
下部構造とは経済です。
そして上部構造とは、哲学、観念などを含んでいます。
この状態を、安倍さんの顔をした孫悟空が
いくら筋斗雲で飛び回っても
所詮マルクスの手のひらの上であったと表現しています。
そして、唯物史観では、
経済の発展が歴史を発展させたと認識しています。
生産力の増大が、その経済=下部構造の上にそびえる
巨大な上部構造(法律制度などを含む)を変革させ、
歴史が発展してきたと考えます。
こうして、永遠に右肩上がりの経済成長が続き
人類の歴史は発展してゆくことを思い描いています。
こうしたマルクスの思想をもたらしたものは何か。
何が、マルクスの思想に大きな影響を与えたか。
それは、資本主義です。
まさに、下部構造(資本主義)が
上部構造(マルクスの思想)を支配しているのです。
また、この時代に進化論も出ています。
マルクスの「資本論」第一部が発行されたのは、
1867年でした。
ダーウィンの「種の起源」は、その少し前
1859年に発行されています。
進化論の「生存競争」「敵者生存」という考え方には
資本主義が影響を与えたのではないか
とも考えられます。
マルクスにしても、ダーウィンにしても
産業革命以後、急速に発展していた、
資本主義のまさにその成長の時代の人でした。
でも、地球温暖化が認識され、
化学・科学の発展がもたらした
地球環境の破壊が
地球・人類・すべての生物種の存続を危うくしている今日、
永遠の右肩上がりの経済成長を信奉する
唯物史観では、
もはや我々の行動を説明できなくなっています。
機械論的な唯物史観では、今日の問題には
対処できません。
この状態を、マルクスの顔をした
お釈迦様像の足元が崩壊している
漫画として描いています。
古典的マルクス主義では、資本主義の段階は、
労働者階級と資本家階級の階級闘争の歴史
として定義していましたが、
現代の資本主義は、
人間(労働者・経営者を含む)が、資本(物・マネー)に
支配されているという構図を考えることができます。
人間の理性・悟性が、
資本の欲望(価値増殖欲望)に勝てるか
が、問われているのです。