2011年~2024年の経済成長率の平均です。
日本:0.63 アメリカ:2.40 ドイツ:1.13 イギリス:1.58
これを見てみなさんは、どう思うでしょうか?
多くの皆さんは、日本の成長率は、米独英と比べると
見劣りがすると思うのではないでしょうか。
「だから、高市首相の言う❝強い経済❞を目指して
頑張らないとね」
という人もいるかもしれません。
でもね、上のデータは、
アベノミクスをやってきた結果なんですよ。
財政出動で巨費を投入し、
政府の借金を雪だるまにした結果なんです。
黒田さんは、黒田さんで、通貨の流動量を
前代未聞に増やし、円安を誘導した結果なんです。
そして、安倍後継を自認する高市首相は、
また同じような過ちを犯そうとしています。
私は、上の数値の日本は、そこそこ頑張っていると思います。
少なくとも、マイナスではありません。
アメリカは、2.4%ですが、
日本はそれを目指すべきでしょうか?
経済成長神話に取りつかれていませんか?
経済第一主義、経済成長第一主義、GNP主義という
一種の宗教にマインドコントロールされていませんか?
日本:0.63 に対して アメリカ:2.40 です。
どちらの社会がよりよい社会でしょうか?
ニューヨーカーは、
ワーカホリック(workaholic 仕事中毒)と言われます。
よく働くんですね。勤勉なんですね。頭が下がります。
でも、それだけ働いても、物価が高く、
生活は楽ではないようです。
「はたらけどはたらけど猶わが生活(くらし)
楽にならざり ぢっと手を見る」(石川啄木)
その怒りが、有権者をして、
既存のエスタブリッシュメントである
前ニューヨーク州知事・クオモ氏に背を向けさせ、
若きインド系イスラム教徒・マムダニ氏を市長に当選させました。
ニューヨークは、活気にあふれた街のようですが、
ラストベルト地帯は、深刻なようです。
これが、トランプのような人物を2度も
大統領に選ぶ国にしたのです。
アメリカは、病んでいます。
毎年10万人が、
薬物の過剰摂取により死亡しています。
銃による死亡者数は、
4万8千人(2022年)
4万3千人(2023年) となっています。
不法移民の数は、
1100万人~1300万人とされています。
アメリカの下位50%の世帯は、
国全体の富の2%しかもたない、
上位1%が3分の1を保有、
と出ていました。
富の分配が極端に偏って、
富裕層だけが豊かになる社会です。
経済成長だけを追求する経済学だと
こうなります。
アメリカでは、病気になっても
病院に行かない人がいます。
医療費が払えないからです。
日本では、病気になったら、
病院で見てもらえます。
成長率 2.40% のアメリカと
0.63% の日本と どちらがいい社会でしょうか?
安倍政権も、高市政権も、
成長率2%以上を目指しているのは、
明らかです。
2%のインフレをターゲットにしているということは、
それ以下の成長率では割に合いません。
でも、2%以上など、それは不可能なのです。
20兆円を超える経済対策をしても、
2%以上の経済成長など、達成できるわけがないのです。
財政悪化で、国は貧困になり、
円安・インフレで国民生活が困窮するだけです。
弊害しかありません。
なぜ、2%以上の経済成長が不可能か?
これは、当たり前の話なんです。
お金をばらまいて、消費、設備投資を増やそうとしても、
だれが商品を生産するのですか?
だれが商品を運搬するのですか?
だれが商品を販売するのですか?
ということです。
日本の完全失業率は、
2022年 2.6%
2023年 2.6%
2024年 2.5%
で、低い水準で推移しています。
2025年8月の
有効求人倍率は、1.20倍 です。
これらの統計は、労働環境は、
よい状態にあることを示しています。
町に失業者があふれている
などという状況ではありません。
働きたいと言う人は、職を得ているという
状態です。
ということは、先ほどの
商品を生産・運搬・販売する人を
あらたに得ることは、むずかしいということです。
成長率 0.63%の日本は、
精いっぱい頑張っているのです。
これを、アメリカ並みに2%以上の成長率にするには、
労働力を増やさなければなりません。
商品に内在する価値の源泉は労働です。
(マルクス経済学における「労働価値説」)
日本の高度経済成長の時期、
団塊の世代も成長期でした。
バブル崩壊のころ、
この世代は、40台の働き盛りでした。
第二次安倍政権が発足したころ(2012年)、
団塊の世代は、定年退職を迎えました。
そして今、団塊の世代は後期高齢者となり、
日本は、人口減少傾向が止まらず、
労働力は、縮小傾向にあります。
かりに、人口減少に歯止めがかけられたとしても、
即戦力にはなりません。
今、労働力を得るには、
海外からの労働力に頼るしかありません。
でも、アメリカもヨーロッパも移民で
悩んでいます。