自・維連立政権合意書~衆院議員定数削減など(1)

①「1割を目標に衆院議員定数を削減する」
②「小選挙区比例代表並立制の廃止や中選挙区制の導入なども含め検討する」

と記述されています。
これらは、「十二、政治改革」と言う項目の中で謳われていますが、

衆院議員定数の削減」については、それ自体は、
「政治改革」とは無縁です。

それで、政治の質が向上するということはありません。

これは、歳出カット、経費削減に資する項目です。
これをやったら、政治がよくなる、民主主義が進展する
ということではありません。

1割が目標で、50議席という数字も出ていました。
そして、やりやすい比例代表で削減するという話もありました。

現在、衆議院議員の定数は、465人です。
小選挙区が、289人、
比例代表が、176人、です。

これは、「平成の政治改革」(1994年)で、
法制定されました。

「平成の政治改革」については、
いろいろ批判もあり、
私もすべてを賛成しているわけではありません。

しかし、衆議院議員の定数の内訳を、
小選挙区が、289人、
比例代表が、176人、としたその比率には、

立法者の意図があったわけです。

当時、新党さきがけで「平成の政治改革」にかかわった、
田中秀征は、

「自分はもっと比例代表の比率をおおきくする、
よりマイルドな制度を主張していた」と語っていました。

いずれにしても、当時野党だった自民党との
喧々諤々の議論の末に、
今の比率に収まったのだと思います。

ですから、その比率を変えて、
比例代表で50議席を削減するには、

その論理的な根拠を明らかにすべきで、
ただ単に、やりやすいからと言うのであれば、
あまりにも、乱暴です。

と、こう書いてきたところ、
けさ(12月2日)の朝刊で、
維新・吉村代表が、

「選挙区25、比例20」と述べ、
戦術を転換したようです。

これであれば、50議席
ほぼ比例按分しており、
納得される数字ではあります。

私は、議員定数の削減については、
賛成でも、反対でもありません。

はっきり言って、どうでもいいことなのです。

そのどうでもいいことを、
さも重要であるかのように、
連立合意書に織り込み、

企業団体献金の規制をあっさり棚上げした
維新の感覚は理解できません。

21兆円を超える
財政出動に賛成しておいて、
衆院議員定数を50減らすことに、

いったい何の意味があるのか、
さっぱりわかりません。