NHKのドキュメンタリー番組で、
ケネディー大統領暗殺事件を取り上げたことがありました。
公式には、事件は、オズワルドの単独犯行とされていますが、
番組では、CIAの一部が計画し、
オズワルドは、はめられたと推理していました。
オズワルドは暗殺チームの一員でしたが、
彼の最重要の本来の役割は、
実はオズワルド本人には知らされていなかったのです。
彼は、単独犯として逮捕され、
殺される役目を受け持っていたのです。
これは、私のこれまでの推理と方向性が一致するものでした。
この暗殺事件について、
私が描いている推論は次のようになります。
<軍産複合体(産軍複合体)>
「軍産複合体がアメリカの民主主義を脅かす恐れがある」
との警告を発したのは、
ケネディーの前任者で共和党の大統領であった、アイゼンハワーです。
ホワイトハウスを去るにあたって、
全国民に向けて、テレビを通じて行われた
大統領としての最後の演説のなかで、
彼はあえてその言葉を発したのでした。
ケネディーとアイゼンハワーが、
二人だけで肩を並べて、
ホワイトハウスの庭を歩いているところを、
後ろから捉えた写真がありました。
もしかしたら、そういう場面でアイク(アイゼンハワーの愛称)は
直接、彼の後任者に
自分の懸念を伝えていたのかもしれません。
そして、その懸念が、
これ以上のものはないという形で
現実となってしまったのが、「ケネディー暗殺」でした。
<戦争遂行勢力にとってケネディーは最大の障害であった>
戦争遂行勢力にとって、
ケネディーは最大の障害であり、
戦争をするという自分たちの目的のために、
邪魔者を葬った。
これが暗殺の動機です。
暗殺にかかわった勢力は、
CIA、FBI、ダラス警察、軍といった
複数の機関にまたがるグループと考えられます。
オズワルドの単独犯行説は、後述するように不合理です。
しかも、彼にはこれといった動機がないのです。
これに対して戦争遂行勢力には、りっぱな動機があります。
ケネディーは第一の戦争を未然に防止し、
そして、第二の戦争からも手を引こうとしていた
可能性があったのです。
これは、戦争遂行勢力にとっては、
許せないことだったのです。
第一の戦争とは、キューバとの全面戦争で、
第二の戦争とはベトナム戦争です。
<暗殺の動機① ピッグズ湾事件>
ケネディーが大統領に就任して間もないころに、
「ピッグズ湾事件」がありました。
これは、CIAが中心となって、
アイゼンハワー政権の頃から画策されていた作戦で、
アメリカに亡命していた、
キューバ人を軍事訓練して、
キューバに上陸させ、
上陸後は、米軍が彼らを
全面的にバックアップするというものでした。
この作戦は、ケネディー政権になって実行に移されました。
亡命キューバ人はピッグズ湾から上陸し、
海上で待機していた米軍の艦船は、
大統領からのゴー指令を待っていました。
ところが、ケネディーは、
この作戦がキューバと米国との全面戦争になってしまうことを洞察し、
ゴーサインを出しませんでした。
キューバ人による反カストロ武装蜂起を装ってはいますが、
実質は大国アメリカによる小国キューバへの侵略戦争
と見られることを懸念したと思われます。
結局、上陸したキューバ人は米軍の支援を得られずに
キューバ軍に敗退し、
作戦は失敗に終わりました。
作戦をケネディーにつぶされた、
この時のCIAの作戦責任者ほど、
ケネディー暗殺の動機を持った人は
いないのではないかと思います。
まさに梯子をはずされたわけですから。
そして、このCIA責任者の弟が、
暗殺時のダラス警察署長だったのです。
ピッグズ湾事件で戦争を回避したために、
ケネディーが暗殺されたのだとしたら、
彼は、まさに自らの命と引き換えに
一つの戦争(キューバとの全面戦争)
を防いだということになります。