政治学者が政治をダメにし、
経済学者が経済をダメにして来た
というところがあります。
平成の政治改革では、
東大の総長を務めた、政治学者の佐々木毅(たけし)が
中心的な役割を果たしました。
この平成の政治改革で、
①小選挙区比例代表並立制 と
②政党助成金 が導入されました。
そして、安倍一強、高市一強の構造をもたらしました。
小選挙区比例代表並立制という考え方は、
それ自体が悪いとは思いませんが、
小選挙区と比例代表の議席配分で、
小選挙区の割合が大きすぎるため、
得票率で、比較多数の党がドラスティックに議席を席巻してしまいます。
先の衆議院選挙の小選挙区では、
自民党は49.1% の得票率でしたが、
85.8% の議席占有率でした。
一方、
中道改革連合は 21.6% の得票率で、
2.4% の議席占有率でした。
こうしたことが影響して、高市自民党は、
史上初めて衆議院で単独3分の2以上を獲得することになりました。
安倍一強政治では、自民党が数の力で押し切り、
国会を軽視する政治運営が強行されました。
また、自民党内でも、議員は❝公認❞がかかっているので、
安倍さんの意向に反対することはなく、
皆さんイエスマンになっていました。
こうして、民主主義の後退、政治の劣化が見られました。
高市政権は、発足してまだ数か月ですが、
国会では予算案を審議することもなく、いきなり解散するなど、
審議を尽くさない「アベ政治」になっています。
安倍さんも、高市さんも、あまり民主主義的な価値観を
もっていない方々なので、ある意味仕方のないことではあります。
そして、政党助成金をたんまりもらった自民党は、
その資金力をふんだんに使って、選挙戦を戦い、
SNSに有料動画を流し、1億回の再生回数を獲得しました。
投票日に全国紙に広告を出していました。
本来、投票日には、選挙運動をしてはいけないそうですが、
選挙運動ではなく、政治活動なんだそうで、なんだかわけのわからない説明です。
安倍さんの岩盤支持層は、有権者の4分の1ぐらいと言われていました。
この人たちは、そのまま高市指示になっていると思われます。
高市内閣の支持率は、依然として高く、
比較的低めに出る毎日新聞の世論調査でも6割近くありました。
ただ、多くはふわふわっとした支持が多いと思います。
この層は、高市早苗の政治思想・歴史観、
自民・維新連立政権の政策の具体的内容も知らないで、
「この人なら何かやってくれそう」ぐらいの気持ちです。
十分に内容を理解して支持している層は、やはり4分の1ぐらいだと思います。
4分の1の人の意向によって、政治が方向づけられています。
これは好ましいことではないので、
「平成の政治改革」を再度修正する「改革」が必要です。
選挙制度の見直し、
政党助成金・企業団体献金の廃止は
やっていただきたいものです。
なのに、維新は、比例代表の議席数を削減することを
「改革」と言っています。
冗談ではありません。
国会は、ますます民意を反映しなくなってしまいます。