❝What's your name?❞
と聞かれたら、
❝My name is Taro Yamada.❞
と答えるのが、一般的なパターンですね。
ところが、今の中学の教科書は、そうなっていません。
❝My name is Yamada Taro.❞
というようになっています。
文部省の教科書検定の方針のようです。
これは、日本人が英語で日本人名を言う場合、
とても便利です。言いやすい言い方です。
普通に日本語で言っている通りに言えばいいわけですから。
ところが、同時に疑問も生じました。これでいいの?
日本人は、幕末以来、百数十年間、西洋風に、
名姓という順番に入れ替えて、名乗ってきました。
後世の研究者が過去の文献を参照した時に、
名姓の表記だったものが、ある時点を境に、姓名の表記に
変わっているということになります。
自分が今読んでいる名前が、名姓なのか、姓名なのか、
わからなくて、混乱が生じることになります。
こういう無用な混乱を生じさせていいのでしょうか?
しかも、教科書は姓名の順番でやりましょうとは、言ってないのです。
名姓という言い方もあり、どちらを使ってもよい、
となっています。
文部省は、こういう重要なことを、関係者、
英語を使っているマスコミ、政府の他の省庁などと協議・相談したのでしょうか?
まったく、その気配はありません。
事実、姓名の順番の表記は、文部省だけで、他の省庁(例えば外務省)が
出す英文では、名姓の順番の表記が見られていました。
ただ、このごろは指導が入ったようで、姓名順になっているようです。
NHKーWorldでも、ずっと、名姓順の表記でした。
が、ここも指導が入ったようで、姓名順になって来ています。
ただ、徹底されずに、本文の記事は、姓名順になっていても、
添付されている写真の名前は、名姓順で出ていたりします。
Japan Times、朝日・毎日・読売などの英字紙もすべて、従来通り、
名姓順です。
国粋主義的な、自民党文教族のどなたかが、
「中国も、韓国も、自国の言い方通り、姓名の順なのに、
なんで日本は、わざわざ名姓にしているんだ」
とでも言って、トップダウンでやらせたのでしょうか?
コロナの時の安倍さんの、全校一斉休校、
大学入試への民間テストの導入など、
関係先との十分な協議・検討を経ずに、トップダウンで決めてしまう。
という傾向が、特に安倍さん以降は見られます。
「廣ク會議ヲ興シ萬機公論ニ決スベシ」
(五か条のご誓文)という心構えは、お持ちでないようです。