麻生さん、
高市内閣を
「生んだ以上はそだてなければいけない
との決意を新たにした」
そうですね。
生みの親としての責任を感じてらっしゃる。
そこだけ見ると見上げたものです。
でもね、財務大臣を10年もやって、
財務規律を重んじるはずの麻生さんが、
どうしてまた、
正反対の財務感覚の高市氏を
総裁に選んだのか、私にはまったく理解できません。
結局、ご自分の政治的信条よりも
勝ち馬に乗って、恩を売って、
自派閥により多くの重要ポストをもらう、
ということの方が
あなたにとっては大事なのですね。
「キングメーカー」として、
自分の存在感をアピールでき、
主要ポストを手に入れて
笑いが止まらないのかも知れません。
総裁選に入るときの、
キャッチフレーズ「解党的出直し」は
どこへ行ったのでしょうね。
林芳正も、総裁選に出馬したときは、
石破内閣を継承するようなことを言っていて、
結局は、正反対の高市に投票し、
勝ち馬に乗って、ポストを得る
というタイプでした。
そして、参院選の争点の一つだったはずの、
政治献金も、
連立入りした維新があっさり棚上げし、
何ら進展なしとなりました。
参議院選挙での与党惨敗の結果は、
「政治とカネ」の問題をなんら解決することなく、
公明に変わって維新が自民補完勢力となって、
より右寄りに再編され、
昔帰り(安倍後継)の高市政権を誕生させただけでした。
「カネによる政治」が、当分続きそうです。
麻生さん、
生んだ以上は育てる、
ではなく、
生んだ以上は、責任をもって引き取って下さい。
あなたも、85才ですね。
政治屋ではなく、
ステーツマン(statesman)としての
矜持を見せて下さい。
自分の権力欲から離れ、
何が自分の利益になるか、
ではなく、
何が正しいのか、
どうあるべきか、
という基準で、
少しは日本のためになることをしても
バチはあたらないと思いますが。